英国のジュリア・ロングボトム駐日大使が12日、長崎原爆の日の8月9日に開かれる平和祈念式典について、参加する意向を示した。昨年の式典では、長崎市がイスラエルを招待しなかったことを理由に米英など主要6カ国とEUの大使が欠席していた。
ロングボトム氏はこの日、長崎市の鈴木史朗市長を表敬訪問。その後の朝日新聞の取材に「（平和祈念式典に）今年は出席させていただきます」と述べた。
鈴木市長は今年の式典について「全ての分断を乗り越えて、あらゆる国の代表に被爆地長崎に集まっていただく式典にしたい」として、昨年は招待を見送ったロシア、ベラルーシ、イスラエルも招く方針を示していた。
ロングボトム氏は2021年3月に大使に着任。1990～93年には2等書記官、2012～16年には公使として在日英国大使館で勤務した経験がある。今回訪れた長崎では五島市や長崎大学を訪れ、国指定重要文化財の「旧長崎英国領事館」や長崎原爆資料館も視察するという。
