海星―長崎日大 九回裏、試合を決める二塁打を放つ長崎日大の三丸=2024年4月7日午後2時44分、長崎県営、天野光一撮影
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 第154回九州地区高校野球長崎県大会の決勝が7日、長崎市の県営野球場であった。昨秋と同一カードとなった頂上決戦は投手戦となったが、長崎日大が1―0で海星を破り、2季連続16回目の優勝を飾った。長崎日大は20日から佐賀県で開かれる九州大会に出場する。3位決定戦は創成館が鎮西学院を破った。

 長崎日大の三丸悠成選手(3年)が投打で活躍した。投げては10三振を奪い、被安打2の完封。主戦の西尾海純投手(3年)が前日の試合で158球を投げたため、先発を告げられた。

 西尾投手に並ぶ柱になることを期待され、任された大舞台だった。「変化球がうまく決まった。今後の自信につながる」と三丸選手。

 一方、好投する海星の加茂恵投手(3年)の前に、長崎日大の打線は八回まで2安打に抑えられた。両チームとも無得点のまま試合は九回裏。2死一塁で三丸選手の打席が回ってきた。

 この日は安打が出ていなかったが、徐々にタイミングが合ってきたという。「高めの変化球を待っていて、ちょうどその球が来た」。狙っていた球を右翼へはじき返し、二塁打。走者が一気に本塁にかえり、サヨナラ勝ちとなった。

 加藤太陽(あさひ)主将(3年)は「接戦を多く体験した。競り合いでも力を発揮できる自信がついた」と大会を振り返った。(天野光一)

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