佐世保市立祇園中学校に開設された長崎県内初の夜間学級に入学し、「誓いの言葉」を述べる田中敬男さん(中央奥)=2025年4月21日、佐世保市、上沢博之撮影

 長崎県内で初めての夜間学級が佐世保市立祇園中学校に開設され、21日夕、入学・入級式がおこなわれた。市内在住の義務教育の未修了者や、中学で学び直したい人、不登校などの現役の中学生が、平日の夕方から授業を受けられる。

 夜間学級には10~80代の13人が入学、中学生7人が入級した。学ぶ喜びや進学など、生徒一人ひとりの多様な就学目的を大切にし、支援する狙い。一斉の授業だけでなく、個々の学習状況に応じて、教員が個別にサポートしたり、小学校からの学び直しなどの個別指導をしたりする。

 市教育委員会によると、現役の中学生も受け入れている夜間学級は、全国でもまだ少ない。病気で午前中の授業に通えなかったり、同年代とのコミュニケーションが苦手だったりして、登校できていない中学生を、元の中学校に在籍したまま受け入れているという。

 午後5時から始まり、授業は…

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