「私は今日、引退をいたしますが、我が巨人軍は永久に不滅です!」
1974年10月14日、ミスタープロ野球こと長嶋茂雄さんが引退スピーチで発した、有名な言葉だ。
当時の本拠、後楽園球場の照明がすべて消され、スポットライトに浮かぶマウンド上の背番号3に、超満員のファンが惜別の思いをぶつけた。
「サード長嶋」は打って、走って、守っての三拍子で観衆を魅了した。王貞治さん(福岡ソフトバンクホークス会長)とのONコンビは、巨人9連覇の中心だった。そして監督でも通算15季、巨人を率いた。まさに、ジャイアンツ一色の歩みだ。
今年は長嶋さんが現役を引退して50年になる。
スポーツPlus
スポーツPlusはオリジナル記事を有料会員の方にメールで先行配信するニュースレターです。今回は12月3日配信分をWEB版でお届けします。
2004年に脳梗塞(こうそく)を患った影響で車いす生活を余儀なくされているが、巨人戦を観戦するために東京ドームを訪れ、ファンの前に出ることをためらわない。
それだけにとどまらず、選手にミーティングをして、アドバイスを送ることもある。
88歳の原動力になっているものは何か。
長嶋さんのスタジアム来場に…