来春卒業する大学生らを対象とした企業の採用選考が6月1日、解禁される。政府の定める「就活ルール」に法的な拘束力はなく、既に8割近い学生が内定を得ているという調査もある。
「長いですね。気持ちの浮き沈みはある」
首都圏の大学の経済学部に通う4年生の男子学生は、まだ内定を得ていない。
3年生の当初から始めても内定なし
就活を始めたのは、3年生になったばかりの昨春。就活サイトに登録し、説明会に参加したり、企業分析をしたり。就活解禁以前のインターンシップで実質的な選考を始める企業も多いとされる。秋からは商社を中心に約10社のインターンシップに参加し、冬には選考の案内を送ってくれた会社もあったが、内定には至らなかった。
今年3月ごろから10社ほどのエントリーシート(ES)を提出し、説明会などに足を運ぶ日々が続く。
就活が始まってから1年以上…