24日の長期金利は一時、1・005%をつけた=2024年5月24日午後2時57分、東京都中央区、東谷晃平撮影

 24日の東京株式市場で日経平均株価は反落し、前日終値より457円11銭(1.17%)安い3万8646円11銭で取引を終えた。前日の米国株式市場で、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げが遅れるとの見方から、ダウ工業株平均が今年最大の下げ幅となった流れを引き継いだ。外国為替市場では円安が進んだほか、東京債券市場では長期金利が上昇(債券価格は下落)し、約12年ぶりの高水準となる1.005%をつけた。

 米国で23日に発表された複数の経済指標が市場予想を上回り、米経済の底堅さを示す結果と受け止められた。物価高が長引いて利下げが遅れるとの観測が拡大。金利の高止まりが企業業績に与える悪影響が意識され、米ニューヨーク株式市場でダウ工業株平均は前日より605.78ドル(1.53%)安い3万9065.26ドルで終えた。

 24日の東京市場も朝方から売りが先行し、日経平均は一時、730円超下落する場面もあった。東京外国為替市場では米国の金利が高止まりするとの見方から、ドルを買って円を売る動きが強まり、一時1ドル=157円15銭まで円安が進んだ。午後5時時点は、前日同時刻より28銭円安ドル高の1ドル=157円04~06銭だった。

 東京債券市場では、長期金利…

共有
Exit mobile version