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史上最も遅く開花したススキの標本木=2025年9月2日、長野市箱清水1丁目の長野地方気象台、志村亮撮影

 夏から秋への移ろいを告げるススキの標本木が1日に開花したと長野地方気象台が発表した。平年(8月18日)よりも2週間遅く、記録の残る1953年以降では70、71年と並んで最も遅かった。

 ススキの標本木は、開くと予想される穂の約2割が開くと「開花」になる。長野地方気象台によると、長野市にある標本木の最も早い開花は58年の7月29日。今年の遅れは記録的な暑さが響いた可能性がある。今年6~8月の長野の平均気温25.7度は記録の残る1889年以降で最高。長野市内は2日も日中36度に達して猛暑日になった。

 ススキは春を告げるソメイヨシノとは逆におおむね涼しい地域から開花していく。今年は函館で平年より15日早い7月31日、仙台では平年より23日遅い8月29日に開花した。

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