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松本国際―長野商 八回裏、長野商の安部が適時二塁打を放つ=2025年5月19日、県営飯田
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 第152回北信越地区高校野球長野県大会(春季)は19日、県営飯田野球場で決勝があり、長野商が松本国際に勝ち、2015年秋季以来19季ぶりの優勝を決めた。長野商は31日から新潟県で開催される北信越大会に出場する。

 0―0の三回1死二塁。長野商の主将・野口倫太郎(3年)の打球は三塁線を転がり、三塁手がはじいて内野安打になった。チャンスを広げ、その回にスクイズ(記録は犠打野選)、適時打、犠飛で3点を先制。マウンドの加藤佑都(3年)を援護した。

 エースの加藤は「県内ナンバーワン投手」との呼び声が高い。野口は仲間たちと「加藤一人に頼らないチームになろう」と話し合ってきた。冬、皆でバットを振り込み、打撃を強化。この日、鋭い当たりが続いてチームで11安打を放ち、秋の県大会準決勝で敗れた相手に快勝した。

 選手たちはゲームセット後、ほとんど喜びを表さず淡々と整列した。「ここは夏への通過点なので」と野口。目標は、学校として42年ぶりの夏の甲子園出場と、そこでの勝利。「北信越大会で強豪と対戦して、チームとしてもっと成長したい」

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