第106回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)に出場する長野日大は5日、組み合わせ抽選会後、初めての練習を大阪府内でした。対戦相手となる青森山田(青森)の投手を想定し、特別なメニューを組んだ。
グラウンドでは、普段とは違う光景が見られた。荷物を運ぶ際に使うパレットをマウンド上に二つ重ねて置き、その上に打撃マシンを設置。ボールが放たれるリリースポイントの高さを、180センチ以上に設定した。松橋将之監督は「これだけ球に角度をつければ選手は試合でも大丈夫」と言い切った。
長野日大と大会7日目(13日予定)の第1試合で対戦する青森山田は、最速150キロ超の関浩一郎(3年)がエースを務める。186センチの長身から投げ下ろすため、パレットを使って関の投球ぶりに近づけることにした。打撃マシンの速度は150キロ周辺に設定した。
その後、選手たちは2カ所に分かれて打ち始めた。最初のうちは振り遅れたり、高さを見極められなかったりする様子も見られたが、徐々に順応していった。田村快斗(3年)は「速いと思ったけど、時間があるので、目が慣れれば大丈夫だと思います」と話していた。
選手たちは6日に開会式のリハーサルに臨み、7日の開会式に備える。(高億翔)