県民や来庁者から理不尽な要求をされたりするカスタマーハラスメント(カスハラ)を県職員の約半数が受けている――。長野県職員労働組合が実施したアンケートで、こんな実態が浮かんだ。「私たちも労働者で、サンドバッグではない」といった悲痛な声が上がっている。
アンケートは7~8月、知事部局の職員約5千人を対象に、過去3年間に経験したカスハラについて尋ねた。組合に属さない管理職や会計年度任用職員も含め682人が回答した。
カスハラを「日常的に」「時々」受けていると答えた職員は48%にのぼった。ほかに26%が、「自分はないが、職場で受けた人がいる」と答えた。立場別では「主事・技師」が最多の32%で、若手がカスハラに対応している様子がうかがえる。
クレーム主らの9割が中高年男性
大声や罵声、暴言、長時間・…