SNSの普及などに伴い、ブログサイトの閉鎖が相次いでいる。閉鎖されたブログの記事は消滅する。一部で保存の動きもあるが、闘病記や被災体験など無数の私的な記録を後世に残すべきなのか、議論は深まっていない。
老舗ブログサイト「gooブログ」は4月、サイトを11月で終了させると発表した。21年の歴史に幕を下ろす。運営するNTTドコモは取材に対し、「市場の動向の変化や昨今の状況を鑑みた結果、また当社として経営資源の集中を図るため、サービスを終了することとした」と答えた。
これまでも、2019年に「Yahoo!ブログ」が、23年には「LINEBLOG」がそれぞれサイトを閉じた。ブログサイトが閉鎖されると、ユーザーが自ら他のサービスなどにデータを移す「引っ越し」をしない限り、記事は消える。
数年前にブログサイトを閉鎖した運営会社の元担当者は「ブログの時代は終わった」と話す。
「ブログの時代は終わった」 全盛期は2000年代前半
広告収入でサイトの運営費を…