日本将棋連盟は23日、24日に開幕する第36期女流王位戦五番勝負(新聞三社連合主催)の挑戦者・西山朋佳女流三冠(29)=白玲・女王・女流王将=から体調不良による出場辞退の申し出があり、福間香奈女流王位(33)=清麗・女流王座・女流名人・倉敷藤花と合わせ女流五冠=への挑戦者を伊藤沙恵女流四段(31)に変更すると発表した。開幕前日の挑戦者変更は極めて異例。
第1局が行われる兵庫県姫路市への移動前日だった22日夜に西山女流三冠から連盟側に申し出があったという。
西山女流三冠は昨年から今年にかけて棋士編入試験を受験し、不合格となっていた。22日、女流最高タイトルの白玲5期獲得で女流棋士が棋士の資格を得られる新規定案が連盟から示されたばかりだった。
西山女流三冠は、X(旧ツイッター)で「突然のご報告となりましたが、医師の判断により、早急な手術および入院が必要となりました。前兆や変化は確実にあったのですが、ストレスや過労によるものと誤認してしまっていました。今後健康面で万全の状態で将棋に臨むためにも、このような決断となりましたことをご理解いただけましたらありがたく存じます」と報告している。
連盟によると、現状では休場…