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開幕に向けて準備が進む大阪・関西万博の会場=2025年3月29日午後0時0分、大阪市此花区の夢洲、朝日放送テレビヘリから、水野義則撮影

 13日に開幕する大阪・関西万博の会場(大阪市此花区)で、爆発する恐れのあるメタンガスが検知された。主催する日本国際博覧会協会が6日、発表した。

 協会によると、会場の西側「グリーンワールド」工区で6日午後4時ごろ、着火すれば爆発の可能性があるとされる濃度の基準値を超えるメタンガスを検知したという。

 会場では当時、開幕前のリハーサルにあたる「テストラン」が行われ、来場者がいた。そのため同日午後4時25分、来場者らの立ち入りを規制。検知された電気設備地下ピットのふたを開け、自然換気を行ったという。約1時間後、基準値を下回ったことを確認し、規制を解除した。その後テストランを続けたという。

 会場全体が埋め立て地で、一部のエリアでは廃棄物などによる埋め立てが原因でメタンガスが発生している。グリーンワールド工区では昨年3月、トイレを建設中、工事の火花がメタンガスに引火し爆発火災が発生した。換気設備やガス検知器を設置したり、マンホールのふたを穴あきにして自然換気したりと対策をとってきた。ガス濃度の測定結果の定期的な公表もしてきた。

 6日に検知されたこの工区では、過去にも基準値を超えるメタンガスが検知されていて、数値のモニタリングや工事中の自然換気などを続けていた。

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