矢上―開星 六回裏、開星・田村のスクイズで三塁から小畑が生還し先制。捕手花田=2024年9月28日、島根県出雲市大社町の県立浜山公園野球場、石川和彦撮影

 島根県高校秋季野球大会(県高校野球連盟、県教育委員会主催)は28日、県立浜山公園野球場で準決勝2試合があった。開星は接戦の末に矢上を1点差で破り、出雲商は大田に逆転勝ちし、それぞれ決勝に進出した。決勝は29日午後1時半から同球場である。準決勝に進出した4校は、10月25日から県内で開かれる中国地区大会に出場する。

(28日、島根県高校秋季野球大会準決勝 開星2―1矢上)

 矢上は背番号10の左腕・和田蒼太投手(2年)が先発。相手エースと互角に投げ合い、6回1失点と好投をみせた。

 序盤から毎回のように得点圏に走者を背負ったが、「矢上の持ち味である『踏ん張る』ということができた」。スリークオーターからのストレートにカーブ、スライダー、チェンジアップを織り交ぜる。この日も打たせて取る投球が光り、長打は許さなかった。「低めに変化球を集める練習をしてきた。それができた」と振り返った。

 監督に、いけるところまでいけと言われていた。「点はやらず、投げきるつもりだった」が、先制点を許しての途中降板。「悔しいがいい経験になった。練習を頑張り、開星さんとまた当たったら、やり返したい」(石川和彦)

(28日、島根県高校秋季野球大会準決勝 出雲商5―2大田)

 出雲商の金山凌大(りょうた)選手が決勝打となる適時打を放ち、チームを決勝に導いた。

 三回には自らの失策でピンチを広げ、失点につながっていた。八回無死一、三塁で回って来た好機に「ここは自分で打たんと」。転がすことを心がけ、低めのカーブを捉えた打球は見事に三遊間を抜けた。

 今夏も2年生ながらベンチ入り。甲子園でベスト8入りの快進撃を見せた大社との島根大会準々決勝では代打で出場。試合には負けたが、エースの馬庭優太投手から安打を放った。

 「きょうも同じような三遊間への当たりだった。島根のヒーローになって活躍された大社に続き、次は僕たちが甲子園に出たい」(中川史)

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