一日駅長を務めた池田優太朗さん(右)=2025年1月9日午前、北九州市小倉北区、城真弓撮影

 北九州モノレールが9日、開業40周年を迎えた。開業日と同じ1985年1月9日に生まれた北九州市民が平和通駅(小倉北区)で一日駅長を務め、沿線の幼稚園児もハッピーバースデーソングを歌ってお祝いした。

 平和通駅では40年前の開業時にも出発式典があった。一日駅長を務めたのは、公募で選ばれた戸畑区の会社員池田優太朗さん(40)。沿線に住んでいた幼少期から「同じ誕生日」と聞いて育ち、幼稚園にもモノレールで通園した。今もモノレールの写真をあしらったテレホンカードをお守りとして財布に入れ続ける。

 この日は、40周年のロゴで飾った記念列車の出発式に参加し、駅長とともにホームで出発の合図を出した。「貴重な経験になった。一緒に年をとって、このまま還暦を迎えられたら」

 40周年を記念した1日乗車券のセット(1千円)も発売された。

 北九州モノレールは平和通―企救丘(小倉南区)間で開業し、98年に延伸してJR小倉駅に接続した。運行する北九州高速鉄道によると、これまで294万本の列車を運行し、延べ4億4700万人が乗車した。

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