北海道の南岸を通過する低気圧に、北から冷たい空気が流れ込んだ影響で29日、道東地方を中心に、平地でも雪景色となった。
帯広市中心部の緑ケ丘公園では、前日に気象庁帯広測候所が開花を発表したばかりのサクラにも、雪が降り積もっていた。時折みぞれが降る中、写真愛好家が、寂しげなサクラの花にカメラのレンズを向けていた。同市内のサクラの開花は昨年より5日遅く、平年より4日早い。
日本気象協会北海道支社などによると、同日午前7時までの12時間に、釧路市の阿寒湖畔と帯広市平野部の帯広空港などで3センチの雪が降った。4月下旬に1センチ以上の雪が降るのは、帯広空港では6年ぶり、阿寒湖畔では4年ぶりという。