登校する児童の名前をチェックする保護者有志=兵庫県西宮市の西宮市立深津小学校

 兵庫県西宮市の小学校で、毎朝、保護者有志が子どもたちを授業が始まるまで校内で見守る活動を始めた。今春から校門が開く時間が25分遅くなったためだ。親が共働きをしている家庭などでは、子どもが親と一緒に早朝に家を出て校門前で待ったり、親が仕事に間に合わなくなったりすることが想定され、支援を求める声があがっていた。

 「おはよう!」

 5月上旬のある日、午前7時45分。西宮市立深津小学校で、ランドセルを背負った児童が通用門から次々と入ってきた。

 迎えるのは保護者有志の「見守りさん」。この日は児童17人が、図書室で本を読んだり、塾の宿題をしたりして過ごした。正門が開く8時15分になると、教室へ向かっていった。

開門時間が後ろ倒しに

 2年生の長女がいる母親(34)も早速利用している。仕事は医療系。「そもそも小学生になったときに、保育園よりも預けられる時間が遅くなり困っていた」

 8時半の職場の始業時間に間…

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