兵庫県西宮市の新西宮ヨットハーバーから南約2キロの沖合で17日午前10時20分ごろ、「ヨット部の練習中、悪天で帰ってこられなくなった」と118番通報があった。関西学院大(西宮市)と関西大(大阪府吹田市)のヨット部のヨット計6艇と救助艇1隻が転覆し、部員ら計16人が海に投げ出された。神戸海上保安部などが全員救助し、けが人はいなかった。
西宮海上保安署によると、現場の当時の天候は雨で、風速約14メートル、波高は約3メートル、視界約20メートル、海水温度は約23度。同署は強風により、ヨットが転覆したとみている。大阪管区気象台によると、当時は強風注意報が発令されていた。
救助されたのは50代男性1人、20代の男女5人、10代の男女10人。両大学のヨット部は17日午前9時ごろから、2人乗りのヨット計18艇で練習していた。ところが、約40分後に天候が急変。うち6艇が転覆し、助けに向かったヨット部の救助艇1隻も転覆した。
神戸海上保安部などの巡視艇5隻やヘリが出動し、8人は大学の救助艇に、残る8人が海保の巡視艇などに救助されたという。