1923年の関東大震災で虐殺された人を含む朝鮮人犠牲者の追悼式典に、東京都知事は2017年以降、追悼文を送っていない。なぜ送付は途絶えたのか。56人が立候補した都知事選(7月7日投開票)の主な候補はどう考えているのか。
朝鮮人犠牲者の追悼碑は、大震災などの犠牲者らの遺骨を納めた都慰霊堂(墨田区)のそばにある。当時、朝鮮人が暴動を起こすといったデマが流され、多くの朝鮮人が殺された。
日朝協会などでつくる実行委員会が74年から毎年、大震災のあった9月1日に追悼式典を開き、歴代都知事が追悼文を寄せてきた。
現職の小池百合子氏も16年の初当選直後には送ったが、17年からとりやめた。慰霊堂での大法要で、全ての犠牲者に哀悼の意を表していることを理由としている。
半年前の都議会で、自民都議が質問
一方、送付をやめる半年前の…