鉄道2社の合併によって関東鉄道(関鉄、本社・茨城県土浦市)が発足して今年でちょうど60年になる。鉄道部門は常総線(取手―下館の25駅、51.1キロ)と竜ケ崎線(佐貫―竜ケ崎の3駅、4.5キロ)の2路線。中でも常総線は、全国でも珍しい「非電化・複線」の区間がある路線だ。節目の日を控え、鉄道ファンらからあらためて注目されている。
関鉄は、竜ケ崎線と鉾田線(石岡―鉾田)を営んでいた「鹿島参宮鉄道」と、常総線と筑波線(土浦―岩瀬)の運行を担った「常総筑波鉄道」が1965年6月1日に合併して発足した。現在は京成電鉄の傘下だ。
東京への通勤客も多い常総線
常総線の取手―水海道間は、東京などへの通勤客も多く、輸送力向上のため約40年前に複線化している。その一方で、電化はされておらず、車両はすべてディーゼルカー(気動車)。なので、関鉄を電車と呼ぶのは間違いだ。
大都市圏では電化・複線が多…