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スズキの決算についてオンラインで説明する鈴木俊宏社長(中央)ら=スクリーンショットから
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 スズキは12日、2026年3月期の業績見通し(国際会計基準)で、純利益が前年比23.1%減の3200億円になりそうだと発表した。円高や世界経済が落ち込むリスクなどを織り込み、6年ぶりに減益になるとした。

 売上高は4.7%増の6兆1千億円で、過去最高を見込む。四輪の販売台数は国内やインドで伸び、世界全体では2.6%増えるとみている。

 一方で、本業のもうけを示す営業利益の予想は、22.2%減の5千億円とした。インドルピーに対して円高となり、468億円利益が減るとした。原材料価格の上昇でも350億円利益が減る。

「二国間ではすまない。回り回って…」

 同社は米国では四輪の販売がなく、「トランプ関税」の影響は二輪と船舶にとどまる。ただ、鈴木俊宏社長は「関税の問題は二国間ではすまない。回り回って、影響は出てくる。景気後退はある程度、覚悟しなくてはいけない」。直接影響分に加え、各市場への影響を慎重に見積もり、計400億円を減益要因として織り込んだ。

 一方で、設備投資や研究開発…

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