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大阪・関西万博への教育旅行の交通手段に関する検討会=大阪市中央区、瀬戸口和秀撮影

 2025年大阪・関西万博への子どもの無料招待を巡り、府教育庁は30日、府内の小中高校と支援学校の児童生徒計約88万人(計約1900校)のうち、約58万人(1388校)が学校単位の来場を予定していると発表した。約68万人(1526校)が来場を希望した昨年7月時点の調査から約10万人(138校)減少した。府内の43市町村のうち、交野市、吹田市、熊取町は学校単位の参加をしないという。

 同日に開かれた府や大阪市などが入る万博の交通に関する検討会で、同庁が今月時点の来場予定者数を報告した。来場予定者の減少理由について、同庁の担当者は「小学校低学年の来場を取りやめた学校も多い。学校からの距離や移動時間による子どもの負担を加味されたのではないか」と話した。

 同庁によれば、会場までの交通手段は、約58万人のうち、約20万人が貸し切りバス、約22万人が大阪メトロ、約13万人が現地集合・解散などを予定している。

 学校側からは熱中症への懸念が出ているため、小学校低学年が乗るバスの乗降場のそばに日よけとなる大型テントを設置。バスの乗降場から万博会場のゲートまでの約850メートルの経路上に、ミスト付き扇風機を置く予定という。

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