関西電力は、複数の原発事故を想定した「緊急時対策所」を、同社の原子力事業本部(福井県美浜町)に新たに建設する方針を明らかにした。関電は同県南部に美浜、大飯、高浜の3原発を持ち、各原発から30キロ圏内が重なる部分がある。地震や津波など複合災害が起きた場合、原発が同時被災するリスクが指摘されており、対応能力を高めるのが狙い。
2026年度に着工し、29年度からの運用開始を目指す。
関電は現在、3原発内にそれぞれ現場対応を担う緊急時対策所を設けている。原子力事業本部にも、各原発の情報収集や社内外の連絡、住民の避難支援などを支援する緊急時対策室を置いている。
今回の緊急時対策所は、現在…