【宮城】学生が知らぬ間に「闇バイト」や「オンラインカジノ」といった犯罪に手を染めるのを防ごうと、東北福祉大国見キャンパス(仙台市青葉区)で2日、啓発講座が開かれた。
参加したのは、同大社会福祉学科1年生の約600人。講師を務めた仙台北署の三浦秀一刑事官(50)は、SNS上での投稿で「ホワイトで高額案件」や「UD(受け子・出し子)」といった文言があるものは闇バイトの可能性があると指摘。「逮捕者は20代が最多。募集されているのは末端の実行者」と、安易に申し込まないよう呼びかけた。
さらに、ゲームへの課金の延長でオンラインカジノで賭博をしてしまう事例も紹介。「知らなかったということで犯罪に手を染めることがないように。日常生活に犯罪の入り口が潜んでいる」と話した。
参加した大柳春翔さん(18)は、「実際の文言が分かって注意すべきことが明確になった。家族や友人にも注意を促したい」。「ネコ(高級車)」を捜すバイトの募集を見たことがあるという中野彩華さん(18)は「身近に闇バイトの危険が潜んでいる実感がある。高額な報酬など不自然な点に気をつけたい」と語った。