宇都宮地裁真岡支部=栃木県真岡市、高橋淳撮影

 「闇バイト」に応じて栃木県益子町の民家に侵入しようとしてて住居侵入未遂罪に問われた、実行役の森健太郎被告(25)と佐々木花梨(かりん)被告(22)に対して、宇都宮地裁真岡支部(楠大輔裁判官)は16日、いずれも懲役1年6カ月執行猶予3年(求刑懲役2年)の判決を言い渡した。

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 判決によると、両被告は昨年9月11日午後4時ごろ、氏名不詳の何者かと共謀し、金品を盗む目的で益子町の民家の窓の施錠を外そうとした。隣人が110番通報し、警察官に確保された。

 裁判で検察側は、森被告が昨年9月上旬ごろまでに、都内の居酒屋で「明智光秀」を名乗る男に「車で人を運べば2万円稼げる」と声をかけられたと指摘。事件当日は「織田信長」から携帯アプリ「シグナル」で指示を受け、面識のない佐々木被告と合流し、車で現場に向かったという。

 一方、佐々木被告は、SNSで「高額求人」の投稿を見つけて応募した。当日になって空き巣に入るよう指示されたという2被告は、途中で犯行をやめなかった理由について「『お前の家はわかっている』と脅された」「家族に被害が及ぶのが怖かった」と法廷で述べていた。

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