ミャンマーを舞台にした国際的な詐欺をめぐり日本の男子高校生らが保護された問題を受け、警察庁は20日、ネットで知り合った相手から「闇バイト」で海外渡航を誘われた事案が、高校生2人を含め計10件確認されたと発表した。海外で特殊詐欺などの犯罪に加担させられたケースのほか、誘われたが渡航しなかった事案もあった。10件は、誘われたのが10~60代の男性で、いずれも警察が保護したという。
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坂井学国家公安委員長は記者会見で、「SNS上でのやりとりには、オンラインゲームを含め、こうした誘いが行われる危険性があることを十分に認識していただき、少しでも怪しいと思うものには応じないでほしい」と呼びかけた。
ミャンマーに高校生らが渡っていた問題を受け、警察庁が各地の警察で扱った犯罪絡みの海外渡航に関する相談や保護の状況を調べた。
警察庁によると、オンラインゲームやネットで知り合った面識のない相手から、偽の仕事内容を説明されたり渡航のためのチケットを用意されたりして、海外に渡航。現地では脅されたり監禁されたりしながら、特殊詐欺などに加担させられるケースが確認されている。
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