阪急阪神ホールディングスの会長グループCEOの退任が決まった角和夫氏=2021年2月16日、大阪市北区、神山純一撮影

 阪急阪神ホールディングス(HD)は20日、角和夫会長グループCEO(最高経営責任者)が同日で退任する人事を発表した。取締役も退任した。

 同社によると、角氏から健康上の理由で、退任の申し出があったという。同日開いた企業統治委員会で後任候補について審議。その後の取締役会で会長職の後任は置かず、グループCEOには嶋田泰夫社長が就いた。

 角氏は早稲田大学政治経済学部を卒業後、1973年に阪急電鉄に入社。2003年に同社社長、05年に阪急HD社長になった。

 村上世彰氏率いる投資ファンド「村上ファンド」による阪神電気鉄道株買い取り問題が05年に起こると、ライバルだった阪神との経営統合を決めた。06年発足の阪急阪神HDの初代社長となり、17年からは会長グループCEOを務めた。

 昨年秋に起きた宝塚歌劇団の…

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