(30日、プロ野球 阪神タイガース5―0広島東洋カープ)
6回無失点、という投手成績からイメージするほど阪神の村上の投球は楽ではなかった。
一回、いきなり2死一、二塁を招く。広島の5番坂倉には粘られた。それでも今年の村上には自信を取り戻した球がある。直球だ。8球目、内角へ149キロを投げ込み、力のない中飛に仕留めた。
二回1死満塁で秋山を迎えたときも、最後は150キロの外角球で押し込み、ショートライナーに。併殺でしのいだ。
2年前の9月1日。一度は消えていた阪神のマジックを、村上は7回無失点の好投で再点灯させた。その後、怒濤(どとう)の連勝で阪神はリーグ制覇を成し遂げた。村上は10勝6敗の成績を残し、最優秀選手賞(MVP)と新人王を手にした。
だが、2024年シーズンは…