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キャッチボールをする阪神の大竹耕太郎
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 (5月31日、プロ野球 阪神タイガース2―0広島東洋カープ)

 相性のいいマウンドで左腕同士がゼロ行進を続けた。広島・床田寛樹は、マツダスタジアムで3試合続けて完封勝利を挙げている。対する阪神・大竹耕太郎は「先制されると諦めムードのような雰囲気になると思った。そうならないようにと頑張った」。自身も、この球場で7連勝中だ。

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 五回にチームが初安打から先取点を挙げると、緩急を生かした大胆な投球が一層さえた。七回の先頭、4番末包昇大への投球もそうだ。長打がある相手に、81キロなどの緩いチェンジアップを織り交ぜる。粘られながらも9球目に97キロでファウルを奪い、10球目は138キロの直球で空振り三振に抑えた。

 八回1死から二塁打を許すと、交代が告げられた。17日に甲子園であった広島戦では八回にモンテロに2ランを浴びていた。「才木(浩人)とか村上(頌樹)だったら多分(続投で)行かせると思う。その辺はもうちょっと頑張って、信頼を勝ち取っていきたいと思った」と、悔しい思いものぞかせた。

 広島も対策を練ってくる中、マツダでの連勝をさらに伸ばした。「特別カープだから、というのはないけど、それがいいんじゃないかな。単純に一試合一試合。同じ環境の試合は一試合もないので」

 そんな左腕に藤川球児監督は「床田投手との投げ合いで、よく頑張った。緩急もそうだし、バッテリーとして、らしさを十分に出せたと思う」。この勝利で、チームは交流戦前の戦いを首位で終えることが確定した。

木浪「何とか後ろにつなぎたい」

 木浪(神) 五回2死一塁から先制二塁打。「何とか後ろにつなぎたいという気持ちだった。モーチョ(ヘルナンデス)がよく走ってくれました」

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