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 (3日、プロ野球 阪神タイガース1―0北海道日本ハムファイターズ)

 交流戦に入っても、阪神の才木浩人の投球スタイルは変わらない。パ・リーグ首位の日本ハムが相手でも、だ。

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 「変化球でかわしてもしょうがないんで。思い切って自分のスタイルでいけたらいい」。最速150キロ台後半の直球で押した。

 もちろん、相手打線はそれをふまえて早打ちを仕掛けてきたが、25歳は気にしない。「1球で決まる気持ちで投げていた」

 七回を終わって球数は80球。ただ、球数以上に体には疲労感があった。

 「向こうもどんどん打ってくるから、(一球一球で)ほぼ全力に近い出力を出していたのもあると思う」

 八回に入ると球が少し上ずり始めた。先頭に安打を打たれるなどし、2死一、二塁のピンチで中軸を迎えた。それでも、スタイルを変えず、ストライクゾーンの中で勝負した。

 3番の清宮幸太郎に対し、3球目にスライダーを挟んだ他は直球で押し切った。6球目の150キロで空振り三振に仕留めた。「今日のベストボール。選択肢は間違っていなかった」と才木。藤川球児監督も「最後のストレートは非常によかった」と目を細めた。

 セ・パの首位対決で、8回を無失点に抑えて5勝目。これで3試合連続無失点と安定している。「0で帰ってくるのが一番。いつかは点を取られるけど、続けられるようにやっていければ」

 藤川監督(神) 「日本ハムも僅差(きんさ)を制してここまできている。よく大山の本塁打1本をみんなで守り切ったと思う」

 大山(神) 六回に決勝点となるソロ。「なかなか戦わない投手だけど、自分でしっかり準備して、結果的に芯にも当たったのはうれしい」

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