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セ・リーグ優勝を決め、抱き合って喜ぶ阪神の選手たち=溝脇正撮影

 プロ野球・阪神タイガースの2年ぶりのリーグ優勝を受け、阪神百貨店とスーパー(イズミヤ、阪急オアシス、関西スーパーなど)全店で、8日からセールを開催する。今回は神戸阪急(神戸市中央区)でも実施する。エイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングが発表した。

 阪神梅田本店(大阪市北区)は18年ぶりのリーグ優勝に輝いた23年の前回優勝時にも、翌日から1週間セールを開催。22年4月の建て替えオープン以降で、1週間の売り上げ・来店客数ともに過去最高をたたき出し、月間の売り上げも前年同期比約1.6倍を記録した。

 スポンサーの上新電機も、全国の店舗と自社通販サイトでセールを行う。店舗は優勝翌日から、サイトは優勝後準備ができ次第すぐに始めるという。

 大阪商工会議所の鳥井信吾会頭(サントリーホールディングス副会長)は「もはや『アレ』と言い換える必要もないほど圧倒的な強さを示したタイガースが、大阪・関西に大きな感動と元気を届けてくれたことに感激している」とコメント。関西経済連合会の松本正義会長(住友電気工業会長)は「大きな経済効果が見込まれることに期待している」とたたえた。

 関西大・宮本勝浩名誉教授(数理経済学)の試算では、阪神優勝による関西地域での経済効果は約976億円を見込む。「05年以降の優勝チームでは最大の経済効果」だといい、観客動員数が増加したことや物価上昇などにより、23年優勝時の試算(約872億円)よりも大きくなったという。

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