福岡県警博多署は13日、無人の資材置き場から、重さ約400キロの廃電線(20万円相当)を盗んだ疑いで住所、職業不詳の男(31)を逮捕した。男は「知らない」と否認しているという。

 署によると、男は12日正午から13日朝の間に、福岡市博多区千代6丁目にある建設解体業者の資材置き場から廃電線を盗んだ疑い。

 13日午前7時半ごろ、解体業者から「廃電線を盗まれた」と110番通報があり、捜査員は、現場周辺の店舗の防犯カメラの録画映像に、電線のようなものを手押しの台車に載せて歩く男を確認した。別のモニターには同じカメラが捉えたリアルタイムの映像も流れていたが、捜査員の目の前で、空になった台車を押す似た男が再び映り込んだという。

 店を出た捜査員が職務質問をしたところ、男は「自分の銅線を運んで売った」と説明。その後の捜査で、資材置き場近くの団地敷地内に盗品の廃電線が置かれているのを発見したという。約1キロ離れた金属取引業者が、男から廃電線の一部を買い取っていたという。署は、男が団地を盗品の仮置き場にし、取引業者まで行き来していたとみている。

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