熊本県阿蘇山中岳第1火口の湯だまりが、約6年ぶりに緑色になっている。火山活動が安定しているときに見られる色で、外国人観光客らがグリーンの「絶景」を楽しんでいる。
福岡管区気象台の阿蘇山火山防災連絡事務所によると、湯だまりが緑色になったと確認したのは1月22日。水深が最大約30メートルあると見られる湯だまりでは、湯面の盛り上がりや土砂の噴出は見られなかった。2月以降も安定した状態が続き、3月10日の調査でも緑色のままだった。
同事務所によると、緑色は鉄イオンによるものだ。火山活動が活発化すると、沈殿していた火山灰や土砂が噴き上げられ、湯だまりは乳白色や灰色に濁る。10日現在、湯だまりの温度は60度前後と前月並みで、湯量も2011年10月のピーク時を基準として、約8割と昨年末から大きな変化はなく、安定しているという。
直近で湯だまりが緑色になっ…