阿部俊子文部科学相は24日の参院文教科学委員会で、質問した共産党の吉良よし子議員に対し「美しいお顔で怒っているのもよく分かるのですが」と発言した。25日の閣議後会見で発言について問われた阿部文科相は「私の不適切な発言で、吉良議員を始め、多くの方々に不愉快な思いをさせてしまったことに、心よりおわびを申し上げる」と謝罪した。
吉良議員の質問は、教員の働き方改革に関して、文科相の見解を問うものだった。発言の意図について阿部文科相は「意図は大きくございません」と説明。「今後このようなことがないよう、自らを厳しく律するとともに、真摯(しんし)に国会審議に臨んで参りたい」と述べた。発言の撤回も表明した。
吉良議員は自身の公式X(旧ツイッター)で25日、「本当にひどい答弁で、その場で抗議をして、あとで議事録を精査することになりました。容姿に関わることを国会の場で述べるなんて、ありえません」と投稿した。
阿部文科相は同日の閣議後会見で、発言に関する質問の直後、男女複数の記者が質問のため手を挙げたところ、「レディーファーストで」と発言し、女性記者を指名した。