陸上の世界選手権東京大会のマラソン男女代表内定選手が27日、東京都内で会見に出席した。

 登壇した男子の吉田祐也(GMOインターネットグループ)は、駅伝の強豪・青学大出身で初のマラソン代表となった。「僕自身、大学初ということはあまり意識していない」

 昨年12月の福岡国際マラソンで日本歴代3位の2時間5分16秒をマーク。昨年から練習拠点を母校に移した成果が表れた。

 ただ、それ以前はマラソン元日本記録保持者の大迫傑と練習。海外で合宿をした際には、「箱根駅伝というワードが全く通用しなかった」。

 4年目で初めて箱根に出場した吉田。当初はショックを受けたが、「どの大学出身かは考えず、やるべきことに集中した」。本番を見据え、「最大限に準備をして上位入賞したい」。

 初出場を決めた女子の小林香菜(大塚製薬)は、早大の「ホノルルマラソン完走会」出身という異色の経歴だ。

 2023年10月にあったパリ五輪選考会のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)は出場していなかった。大会前にコースをジョグしながら、いつか選考会で争いたいと思っていた。

 「当時はまだ大学生の市民ランナー。そこから約2年で日本代表のユニホームを着るなんて信じられない」。東京大会に向けて、「後半の上り坂や暑さに負けず、笑顔でゴールしたい」。

共有
Exit mobile version