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練習に取り組む大子中学校の吹奏楽部=2024年7月17日午後4時17分、茨城県大子町、中村幸基
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 第64回茨城県吹奏楽コンクール(県吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)が8~12日、水戸市の市民会館グロービスホールで開かれる。本番に向け練習に励む学校を紹介する。

 ドン!

 分厚い音圧が迫ってきた。いったいどれほどの人数でやっているんだろう? 茨城県大子町立大子中学校の音楽室。扉を開けると、演奏していたのは16人。吹奏楽部員23人のうち、8日から始まる県吹奏楽コンクールの県大会へ出場するメンバーだ。

 大子中がエントリーしている中学Bの部は最大30人まで出場できる。「16人で、ほぼ倍の相手とでも戦える音を出す」と指揮棒を振る顧問の尾花俊太郎先生は言う。

 2022年、中央地区大会、県大会を経て東関東大会まで駆け上がった。大子中の東関東大会は1995~96年の連続出場以来26年ぶり。人口1万5千人足らずの山あいの小さな町は快挙に沸いた。

 翌23年は異例の編成となった。少人数同士の城里町立常北中学校と合同バンドを組んだのだ。部員たちは車で片道1時間ほどかかる両校を行き来しながら練習を重ね、大子中としては2年連続の東関東大会進出を果たした。

再び大子中学校単独で挑む

 今年は再び単独での出場だ…

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