12日の記録的な大雨で浸水した近鉄四日市駅前(三重県四日市市)の大型地下駐車場「くすの木パーキング」で14日、地下1階部分の排水作業が終わった。駐車場の管理会社が調べたところ、180台の車が残されていた。地下2階部分は水没しており、引き続き排水作業にあたっている。
国土交通省三重河川国道事務所によると、近くに川がないため、ポンプでくみあげた水は市と調整しながら下水道に流している。排水作業は13日昼ごろから始まり、同省のポンプ車だけで最大4台が稼働。14日朝に排水が完了した。
地下駐車場はL字状に広がっており、最大約510台収容が可能。地下1階の排水完了後、国道1号の下に45台、市道の中央通り下に135台が残っているのを管理会社が確認した。一部は水に流され、駐車区画から外れていた。浸水の跡は50センチ~1メートルほどだったという。
地下2階の排水作業はさらに時間を要しそうだ。三重河川国道事務所は「現時点で作業完了の見通しは立っていない」としている。