12日の記録的な大雨で浸水した三重県四日市市の地下駐車場「くすの木パーキング」で16日、水没していた地下2階の排水作業がほぼ終わった。浸水被害に遭った車は地下1階と合わせ、274台に上ることがわかった。人的被害は確認されていない。
- 水没する地下駐車場、間一髪の脱出 ドラレコ映像公開した男性の思い
国土交通省三重河川国道事務所によると、地下1階に残っていた車は当初180台とされたが、精査した結果、160台だった。地下2階についても排水がほぼ終わった16日午前から調べたところ、114台が確認されたという。
排水作業は13日昼に着手し、夜通しで作業を進めてきた。浸水の深さは、地下2階から地下1階にかけて最大5.1メートル。浸水が1メートル強だった地下1階は14日朝に終わったが、地下2階は天井まで水につかっており作業が難航していた。
ポンプでくみあげた雨水を排出する川が近くにないため、下水のマンホールに流した。下水の受け入れ能力を超えるとあふれる恐れがあるため、ポンプの出力を調整しながら慎重に作業を進めた。