Smiley face
ランプシェード「ような」を持つ、加藤豪生さん(中央)。作り手の仲間でアーティストの今恵美子さん(右)と、NPO法人「ドアドアらうんど・青森」理事長の佐藤智子さんと一緒に=2024年5月30日、青森市、渡部耕平撮影
  • 写真・図版
  • 写真・図版

 雲のような、繭のような、綿菓子のような。白くて、ふわりとした形のランプシェードから、柔らかい光がもれる。表面は和紙のように見えるが、実はティッシュペーパー。ぬくもりのあるデザインには、作り手の優しさが込められている。

 ティッシュをゆっくり、手で裂いていく。急ぐと、切り口がぎざぎざになり、見た目が粗雑になってしまうからだ。そうならないように、一枚ずつ丁寧に4等分していく。

 製作を手がけているのは、青森市の就労継続支援施設「ほ・だあちゃ」に通う男女3人。時間をかけて作業を進めることで、和紙と見間違えるほどの風合いを生み出している。

国際展示会で高い評価

 手作りのランプシェードの名前は、「ような」。何のように見えるか、手に取った人がそれぞれ想像をふくらませるネーミングにした。

 きっかけは2015年。施設…

共有
© 2024 Japan Today. 無断転載を禁じます。