厚生労働省は19日、2023年1月から運用が始まった電子処方箋(せん)システムで、医療機関の医師が処方した薬とは別の薬が薬局に伝わるトラブルが7件報告されたと公表した。医療機関や薬局で、薬に付けられる番号のひもづけに誤りがあったことが原因。厚労省は20~24日にシステムを停止し、一斉点検を実施する。その期間は紙の処方箋で対応する。
電子処方箋システムは、処方箋をオンライン上でやりとりする仕組み。別々の医療機関から同じ薬が処方されたり、飲み合わせの悪い薬が処方されたりするのを防ぎ、薬局での待ち時間が短くなるといったメリットがあるとされる。
今年11月時点で電子処方箋を発行している医療機関は2539施設あり、同月に推計約7500万枚発行された処方箋のうち、約11万枚(約0.15%)が電子処方箋だった。
厚労省によると、今回のトラ…