記者が今年、自宅で子どもの病児保育を依頼したときの保育記録。遊びの内容や子どもの反応、呼吸数などが事細かに記載されている

 育休明けや引っ越しなどに伴い、新たにベビーシッターの利用を始める家庭が多い春。東京都内では自治体による利用料の助成も広がっているが、過去にはシッターによる子どもへの加害事件もあった。安心して任せられるシッターを見極めるには、どうすればいいのか。

 ベビーシッターのサービスは、大きく2種類ある。事業者と契約し、シッターが派遣される「請負型」と、仲介サイトから直接契約する「マッチング型」だ。

 シッター事業者など100団体以上が加盟する「全国保育サービス協会」(新宿区)によると、当日対応する事業者もあるものの、請負型は事前予約が必要だ。一方、マッチング型は急な依頼でもシッターを見つけやすい。ただ、トラブルが起きた場合、請負型は事業者が対応するのに対し、マッチング型は当事者間での協議が必要となる場合があるので、確認が必要だ。

 同協会の2023年度調査では、都内の1時間あたりの平均基本料金(請負型の定期会員)は税込み2472円で、早朝や夜間は割高になるなど、利用者の負担は大きい。

マッチング型への助成も 「利用できない」の声受け

 高まる需要を受け、都内の自治体では利用料を助成する動きが広がっている。

 都は18年度から待機児童対…

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