福島県立郡山東高校(郡山市山根町)で6日、「福島の復興と今後のエネルギー供給のあり方」と題した授業があった。講師として招かれたのは、経済産業省東北経済産業局の木野正登・資源エネルギー環境部長(56)。東京電力福島第一原発の事故直後から今年3月末までの14年間余、経産省の官僚として福島で原発事故に関わり続けた人物だ。
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話を聞いたのは1~3年生の28人。原発事故の発生当時は1~3歳で、記憶はほとんどない。
木野さんは事故1週間後の2011年3月19日に福島行きを命じられ、新幹線で栃木県の那須塩原まで北上。その後はバスを乗り継いで福島県庁までたどり着いた場面から語り始めた。
現在の郡山市内の空間線量は…