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スジアオノリの赤ちゃんをすくう子どもたち=2025年7月31日午後2時55分、大阪市北区、天野光一撮影
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 お好み焼きやたこ焼きを磯の香りで引き立てる青のり。普段は、粉もん文化を支える「脇役」の存在だが、大阪で今夏、「主役」として脚光を浴びるイベントがあった。

 7月30日、買い物客でにぎわう大阪・梅田の阪急百貨店の地下食品フロア。青のりのなかでも香りと味に優れる「スジアオノリ」の赤ちゃん(藻体)を金魚すくいの要領で集めるコーナーに、子どもたちが集まっていた。

 星のような形をした数ミリの大きさの赤ちゃんが水槽に漂い、すくったものは持ち帰って育てることもできる。京都市から来た小3の新井綜馬さんと小1の妹の綾乃さんは「ノリの元の形を見るのは初めて。観察して夏休みの自由研究にする」と話していた。

 会場には、スジアオノリを使ったおしゃれなアイスやパン、パウンドケーキなども並んだ。

 7日間にわたったこのイベントを企画したのは、高知県安芸市に本社を置くベンチャー「シーベジタブル」。海水温の上昇などで激減している海藻の新たな栽培方法を研究し、海藻を使った商品開発も手がけている。

ソースメーカーの悩みが出発点

 シーベジタブルは、高知大学…

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