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街中を練り歩く大型のねぶた=2025年8月2日午後7時59分、青森市、内田光撮影
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 青森市で2日開幕した青森ねぶた祭。一般も参加するハネト(跳人)らによる「ラッセラー、ラッセラー」のかけ声が響きわたり、大型ねぶた全23台中16台が市中心部を練り歩いた。笛や太鼓、手振(ぶ)り鉦(がね)で構成する囃子(はやし)がまつりの雰囲気を盛り上げた。

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 午後7時、ねぶたの運行開始を伝える花火が打ち上げられた。子どもねぶたや担ぎねぶたに続いて大型ねぶたが登場すると、見物客からは歓声がわき上がり、あちこちで写真や動画を撮る姿がみられた。

 期間中、最も多い日で23台の大型ねぶたが出陣、市中心部の約3キロのコースをおよそ2時間かけて回る。昨年に続いて新町通り・柳町通り交差点と、国道・柳町通り交差点の2カ所からスタートし、スムーズな運行を図る。

 大型ねぶたの題材は、青森開港400年にちなむ作品が目立つ。題名に開港400年をうたう作品3台のほか、海や港町の繁栄を願った作品も。「八甲田雪中行軍」や「崇徳院」など、これまで取り上げられなかったテーマの作品もあり、これを機に歴史的背景や作者の意図を学ぶ契機にもなりそうだ。

 花笠に白地の浴衣、色鮮やかなタスキなどを身にまとったハネトも、鈴の音を響かせながら思い思いに跳ね、祭りを盛り上げる。

 青森ねぶた祭実行委は今年からスマートフォンのAR(拡張現実)技術を活用したサービスも用意した。ねぶた小屋を訪れる観光客らが小屋正面に取り付けたQRコードを読み取ると、それぞれのねぶた師が作品の解説をする動画を視聴できる。更にあらかじめ用意されたねぶたの画像を背景に記念撮影できる。

 青森ねぶた祭は7日まで。大型ねぶたの運行は3日まで午後7時から、4~6日は午後6時45分から始まる。7日は午後1時から大型ねぶたの運行を開始。午後6時55分からねぶたの海上運行、午後7時15分から花火大会が予定されている。

 問い合わせは青森観光コンベンション協会(017・723・7211)へ。

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