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記者団の取材に応じる日本維新の会の吉村洋文代表=2025年2月20日午後0時20分、大阪府庁
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 昨年11月の兵庫県知事選で地域政党・兵庫維新の会所属の県議が非公開で行われた証人尋問の音声データを政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏に渡した問題をめぐり、日本維新の会の吉村洋文代表は20日、今週末に岩谷良平幹事長と、音声データを渡した県議らが兵庫県内で記者会見を開き、一連の経緯などについて説明すると記者団に明らかにした。

 立花氏に音声データを渡したのは、県議会第2会派「維新の会」に所属する増山誠県議。斎藤元彦知事らのパワハラ疑惑などを内部告発した文書を調べる県議会調査特別委員会(百条委員会)の委員も務めている。増山氏は19日のインターネット番組で、昨年10月に非公開で行われた百条委の証人尋問の音声データを立花氏に渡したことを明らかにした。

 吉村氏は記者団に「ルール違反で、あってはならない」と指摘。週末に岩谷氏や県議らが記者会見で経緯や動機などについて説明するとし、「質問を時間無制限でやり切り、説明責任をきちんと果たすことが重要だ」と語った。

 また、週末の会見には昨年12月まで維新会派の団長を務めていた岸口実県議も同席するという。岸口氏は百条委の副委員長。県知事選の期間中に民間人と一緒に立花氏と会い、その場で百条委の委員だった竹内英明・前県議(故人)らを「黒幕」などと主張する文書が手渡されたことが明らかになっている。

 日本維新の会の前原誠司共同代表は20日の会見で「事実であれば言語道断で、厳しい処分が下されるべきだ」とし、「厳正に対処し、再発防止を進めることが我々に課された役割だ」と述べた。

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