韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領が出した「非常戒厳」をめぐり、内乱の「重要任務従事者」として起訴された当時の警察庁長官やソウル警察庁長官らの初公判が20日、ソウル中央地裁で開かれた。聯合ニュースによると、いずれも起訴内容を否認した。
警察庁長官やソウル警察庁長官は非常戒厳にあたり、尹大統領から直接指示を受けたとされる。聯合ニュースによると、警察庁長官側は「普段と同様に治安任務を遂行したに過ぎない」「内乱目的はなかった」などと主張した。
尹大統領に非常戒厳の宣布を建議したとされ、同様の罪で起訴された金竜顕(キムヨンヒョン)前国防相らの初公判も17日に開かれ、金前国防相側も起訴内容を否認した。24日には、内乱の首謀者として起訴された尹大統領の刑事裁判の2回目の公判準備手続きが予定されている。