韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領は10日、5年間の任期の折り返しを迎える。「独善的」といわれる政治手法に加え、妻の疑惑をめぐる批判も高まり、支持率は就任後最低の17%まで落ち込んだ。数少ない「得点」だった外交もトランプ前米大統領の大統領選勝利を受け、不透明感が漂っており、政権浮揚の道筋は見えない。
7日、就任から2年半になるのを前に尹氏は頭を下げて記者会見を始めた。「私の周辺のことで国民に心配をかけた」
韓国では最近、尹氏と妻の金建希(キムゴニ)氏が国会議員の補欠選挙で与党候補の公認に不当に介入したとの疑惑が持ち上がっていた。尹氏は会見で謝罪はしつつも、疑惑については「不適切なことをしたことはなく、隠すこともない」と否定した。だが、この件では与党の代表からも厳しい目を向けられ、国民への謝罪と説明を求められていた。
妥協や譲歩をしない 「2進法的政治」に批判
支持率に影響しているとみら…