2018年8月29日、豪雨のなか、ソウル中心部で開かれた最低賃金引き上げ政策に抗議する雇用主らの集会=東亜日報提供

 労使などでつくる韓国の最低賃金委員会は12日、2025年の最低賃金を1.7%増の時給1万30ウォン(約1160円)とすることを決めた。最低賃金制度を1988年に導入して以来、初めて1万ウォンを突破することになった。

 韓国では文在寅(ムンジェイン)・前政権が2020年までに最低賃金を1万ウォン以上にすることを大統領選の公約に掲げた。一時は前年比16%以上に引き上げるなどしたが、1万ウォンを超すことはできていなかった。

 韓国の通信社、聯合ニュースによると、同国で最低賃金が5千ウォンを上回ったのは2014年で、11年で倍増したことになる。ただ、今回の引き上げ率1.7%は、過去2番目に低いという。

 経済協力開発機構(OECD…

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