韓国の憲法裁判所が4日、尹錫悦(ユンソンニョル)大統領(64)に罷免(ひめん)を宣告した。昨年12月に尹氏が出した「非常戒厳」を違憲、違法と認定したうえで、「憲法守護の観点から容認できない」と判断した。裁判官全員一致の決定で、尹氏はただちに失職した。次期大統領選は60日以内に実施される。
- 【解説人語】尹大統領、全員一致で「罷免」 韓国憲法裁、判断理由は
現職大統領が国会に弾劾(だんがい)訴追されて罷免されたのは、2017年の朴槿恵(パククネ)氏に続いて2人目。尹氏の弾劾をめぐって与野党や世論の対立が深まった経緯があり、大統領選に向けてさらに分断が深まる可能性がある。韓国メディアは6月3日の投開票が有力と報じている。
憲法裁は弾劾審判での尹氏側の主張を全面的に退けた。尹氏側は「巨大野党」が弾劾訴追などで国政をまひさせ、危機的な状況が生まれていたとして非常戒厳を正当化したが、憲法裁は弾劾訴追などが「重大な危機状況を現実的に発生させたとはみられない」と指摘した。
そのうえで、国会との問題な…