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韓国ゲーム大手「クラフトン」の人気ゲーム「バトルグラウンズ」のワンシーン=クラフトン・ジャパン提供

 韓国のゲーム大手クラフトン(本社・ソウル)は24日、日本の広告大手ADKホールディングスを750億円で買収する、と発表した。ADKは電通、博報堂に次ぐ広告大手で、アニメ作品の制作に強い。クラフトンは、世界で人気が高い日本のアニメをゲームづくりに生かしたい考えだ。

 両社の発表によると、クラフトンはADKの親会社の米投資ファンド・ベインキャピタルの関連会社を通じ、ADKの全株式を取得する。ADKはクラフトン傘下で広告事業も続けるという。

 ADKは「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」をはじめ、約300作品のアニメや映画の制作に関わってきた。一方、クラフトンは2007年創業で、24年の売上高は2兆7098億ウォン(約2880億円)。代表作品の戦闘ゲーム「バトルグラウンズ」は世界中でヒットしている。

 今回の買収について、クラフトンの代表、キム・チャンハン氏は「ADKとの協業を通じて、ゲームとアニメーションの強みを融合させて、グローバル市場においてコンテンツビジネスの新たな機会を創造していく」とする声明を出した。

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